
この記事はBoard Game Cafe Advent Calendar 2024の12月13日の記事です。
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いつも「らうんどとりっぷ」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
皆さまのご支援に支えられ、このたび私たちは4.5周年を迎えることができました。
らうんどとりっぷは「ボードゲームが遊びやすい」「みんなが集まりやすい」「ボードゲームを遊ぶことに集中しやすい」ことを目指しているボードゲームカフェです。
らうんどとりっぷの店舗づくりの考え方
- お客様が集まりやすいよう横浜駅徒歩5分に店舗を構えています。
- 広めのテーブルと座りやすい椅子を用意しています。※随時改善中
- スタッフの時間はルール説明やお客様のフォローに集中したいので飲食提供はしていません。
店内で缶やペットボトルのセルフ販売をしています。 - カードをスリーブに入れたり、内容物の保護をしたり、ボードゲームの傷みが少なくなるよう常に維持しています。
- ゲームのセットアップや片付けはスタッフもお手伝いして、お客様がゲームを選んだり遊んだりする時間を長く取れるようにしています。
至らない部分や過去にお叱りを受けた部分もありますが、さまざまなお客様に愛されて4.5周年を迎えることができました。本当にありがとうございます。
4.5周年にあたって、らうんどとりっぷでよく遊ばれるゲームをいくつか選んで概要をご紹介したいと思います。
バッティング
人数:2〜6人(推奨:3〜6人) 初回プレイ時間:5〜10分
ゲーム中に人と同じものを選んでしまうことをボードゲーム用語でバッティングと呼ぶのですが、それをタイトルにしたゲームです。

テーブル中央に宝石が載ったお皿を用意します。プレイヤーは全員「せーの!」でお皿を指さします。そのお皿を指さしたのが自分一人なら、そのお皿の上にある宝石を自分の手元へ移します。他のプレイヤーと同じお皿を指さしてしまった(バッティングしてしまった)プレイヤーは宝石をもらうことができません。
バッティングは初めてボードゲームをされる方でも慣れた方でも、両方の方が同卓されていても楽しめる稀有なボードゲームで、本当にいつでも安心しておすすめできるゲームです。
カタン
人数:3〜4人(拡張を使用した場合3〜6人) 初回プレイ時間:75〜120分
将棋などの古典ゲームを除くと、ボードゲームとしておそらく最も多い、全世界で4,000万個も売れた人気ゲームです。
ボードゲームと言えばカタン、と捉えてる方もいらっしゃると思います。(筆者も2005年くらいにカタンを遊んだことが、この仕事をやるようになったきっかけなので非常に思い出深い、そして好きなゲームです)

プレイヤーは開拓者となってカタン島を開拓します。サイコロを振って資源を得て、資源を払って建設をする。欲しい資源とは違う資源を得られているなら交換することもできます。
遊びはじめはやること(ルール)が多いと感じるかもしれませんが、慣れてきた頃にはちょうどいいルール量だと感じるはずです。

カタンのゲームデザイナー クラウス・トイバーは『「また明日あなたと遊びたい」と言われるようなプレイで遊びましょう。』と言っています。らうんどとりっぷはこれに全面的に賛同し、店内での全てのお客様がこれを実現できるようにルール説明やアドバイスを行なっています。
クリプティッド
人数:2〜5人(推奨:3〜5人) 初回プレイ時間:45分

各プレイヤーは未確認生物の発見を目指します。ゲーム開始時に、全員に異なる秘密の手がかりを渡します(未確認生物の生息地に関する手がかりです)。ゲーム中には自分の手がかりがバレないようにしながら、他人の手がかりをあばくようにします。自分を含む全員の手がかりを統合すると、ゲームボードの中に1マスが定まります。その1マスを最初に見つけた人が勝利するという推理/論理パズルゲームです。

競争要素があって手軽に、かつ繰り返し遊べる推理ゲームとして唯一無二のゲームです。このゲームは勝利する人がピタッと予想を当てた時の気持ちよさが最高です!繰り返し遊んで全プレイヤーに体感して欲しいですね。
クリプティッドは1時間くらいのしっかりしたゲームを遊びたくなった時に最初に選んで欲しいゲームです。
スマートフォン株式会社
人数:1〜5人(推奨:4〜5人) 初回プレイ時間:2時間
各プレイヤーはスマートフォン製造会社のCEOとなり、他プレイヤーと争って世界一のスマートフォン企業になることを目指します。各プレイヤーは技術開発をしたり販路拡大をしたり、また価格を上げて利益を得たりあるいは価格を下げて大量販売で利益を得たりします。序盤は地域を独占できることも多いですが、後半はコモディティ化が進んで厳しい価格競争に晒されます。こうした市況変化を予測して、各ラウンドで値付けをして競争環境を戦います。

このゲームのとてもよいところは5ラウンド目の終了がゲーム終了になり、各ラウンドは8フェーズを順に遊んだら終わりになること。つまりラウンドの進行がそのままゲーム終了につながることです。
プレイヤースキルに依存して終了トリガーが発生するゲームは、初心者同士ではなかなか終わりに向かえないことがあります。不要にゲームが長引いてしまうことはゲーム体験を損ねるためできれば避けたいです。このゲームはその観点で完璧に楽しみやすいゲームです。

難易度はカタンより少し難しいくらいです。カタンを遊んだプレイヤーがもう少し複雑なゲームにチャレンジしたい時に選んで欲しいゲームです。
テラフォーミング・マーズ
人数:1〜5人(推奨:2〜4人) 初回プレイ時間:3.5時間
何世代もかけて火星を開拓するというロマン溢れるボードゲームです。各プレイヤーは火星を開拓する企業となって火星の地球化(テラフォーミング)に貢献します。お金を払ってカードをプレイし、お金、建材、チタン、植物、電力、熱といった資源を得て、さらにさまざまなアクションを行なっていく。グローバルパラメーターと呼ばれる酸素、気温、海洋が一定数値に到達するとゲームが終了します。
ゲーム中には多くのコマがメインボード上に置かれていき、どんどん盤面が進んでいくところが素敵なゲームです。また、多くのカードをプレイすると、最初は20金ほどしかない収入が60金くらいまで増えてやれることがたくさん増える点もこのゲームの重要な楽しさです。

テラフォーミング・マーズは好きな非電源ゲームをみんなで投票して決める日本版 The One Hundredでも8年連続1位に輝いているほど人気のゲームです。今日は1日かけて難しめのゲームを遊ぶぞ!という時にぜひ挑戦してみて欲しいゲームです。
ボードゲーム選定や遊び方に悩んだらスタッフまでご相談ください!☺️
らうんどとりっぷでは現在500種類ほどのゲームがあります。
こんなにたくさんのゲームがあると棚の前に立って見渡しても「次は何を遊んだらいいのだろう?」「このゲームが好きなんだけど、似たゲームはほかにどんなものが?」などさまざまな疑問が出てくると思います。
こうしたお客様の悩みを解決できるよう、2025年のらうんどとりっぷはスタッフの教育に力を入れていきます。
ご来店時は気軽にスタッフにさまざまなご相談をぶつけてみてくださいね。
店頭ではここでご紹介しなかった尖ったゲームもたくさんご紹介できますよ👍