苦しみのトリックテイキング「スティッヒルン」

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この記事はTrick-taking games Advent Calendar 2019の13日目の記事です。

お店をやりたいとか言ったその口で、カジュアル勢を標榜したいすぎもとです。今日は「スティッヒルン」というトリックテイキングのカードゲームを紹介したいと思います。そんなにマイナーなゲームじゃないと思うのでマニアの方はとっくにご存じでしょう。ぼくはこのゲームけっこう好きなのですが、ボードゲームをさほどやらない友人からの評価がひどかったので、知らない方むけに紹介しようかと思い書いております。

Sticheln

プレイ人数は3~6人。 カードは6色、0~14で、6人の時は全部のカード、人数が少ないときはカードの色や、数字を減らしてプレイします。

まずプレイヤーには各15枚配られます。そこから一枚、自分のマイナス色を決めるカードを出します。この色を引き取ってしまうと数字がそのままマイナスになります。最初に出すこのカードの数字もマイナスとして減点されます(0を出さない限り、つまりマイナス点からスタートします)このとき決めたカードの色以外のカードを取った場合それらは全て+1点です。

さてゲームを始めましょう。このゲーム、 トリックテイキング用語を使えばメイフォローで、リード色以外の全ての色が切り札になるというおもしろいルールです。

トリックテイキング用語を使わずに説明します。手番のプレイヤーは自由にカードを出せます。そこから時計回りにプレイヤーが順番に、カードを出していきますが、誰も好きな色のカードを出せます(最初のプレイヤーが出した色に縛られたりしません)。全員が出したらこの回でいちばん強いカードを出した人が出てるカードを全部取ります(トリックを取る)。もちろんマイナス点になる可能性もあります。「いちばん強い」を決めるルールは次の通り。

  • 全部が同じ色だったら、数字が大きい人が強い
  • 違う色が含まれていてそれが0だった場合も最大の数字を出した人が強い
  • 違う色が含まれていて0でなかったばあい、最初のプレイヤーが出した色以外で最大の数字を出した人が強い(トリックテイキング用語でいえば「リードの色以外の全ての色が切り札になる」)
  • 最大の数字が複数あった場合は手順が先の人が強い

14回カードを出すと全員のカードがなくなります。これで1ラウンド(トリックテイキング用語でいえば1ディール)。ここで得点計算します。だれかの得点が100を越えるか、10ラウンドで終了します。10ラウンドやるとかあたまおかしいですね。

さて、このゲーム、トリックテイキングに慣れてない友達と何回かやったんですが、その感想は「俺このゲーム好きじゃない」とさんざんでした。「ゲーム性は認めるが好きじゃない」これにつきます。

さもありなん。このゲーム、ルールは簡単なのですが、かなりエグいことになります。自分のマイナスを取らないようにするためには自分のマイナス点をいかに処理するかって当たり前の話なんですが、まず、出すカードが自由すぎて何をしたら良いか分からなすぎる。

そうやって分からなすぎる状態ではじまりはするんですが、14枚のカードを使い切ってディールが終わりなので、手札がどんどんキツくなってきて、少しずつどういうことをすればいいのかが分かってきます。いや、ちょっと違うかな。正解は分からないがミスは分かるみたいな。ちょっとミスすると他のプレイヤーに結託されて大量にマイナス点を押しつけられます。手順的にもう自分が取るしかないじゃんみたいなことがけっこう発生しますし、さっきアレを出しちゃったことが今の自分を苦しめる、みたいなこともとてもよく発生します。ああ苦しい。

結果的にプレイヤー全員が苦しみを味わいながら14枚を出し切り1ラウンドを終わることになります。さあ、そしてまた地獄のようなラウンドが始まります。

おわかりいただけただろうか……(わからない)友達の評価がさんざんだったこのゲーム、 ぼくはおもしろいと思っていたので温度差がすごかった。もし機会があれば是非やってみてどう思うか教えてくださいませ。

追記:ポップを作りました。

この記事を書いた人

店長B すぎもと