カタン シナリオ「クロップトラスト」

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こんにちは。鈴木さんです。

今回はカタンの記事です。
カタンというと、海や騎士などの拡張が有名ですが、シナリオと呼ばれるミニ拡張もあります。シナリオは標準のカタンルールを踏襲しつつ、プレイ感を変える程度の変更を加えることが多いです(と僕は思います)

らうんどとりっぷで所有しているシナリオはイースターバニー、サンタ(ルールはイースターバニーと同じです)、フレネミーズ、油田、そして今回ご紹介するクロップトラストです。
イースターバニーの時はカタンの苦しさを軽減してくれるルール変更だったので、クロップトラストも気持ち安心しながら始めましたが、結果的にクロップトラストはやや苦しみの強いシナリオでした。

クロップトラストとは

戦争、内紛、自然災害といった危機的状況から、また設備故障や管理ミスといった危険から現存のジーンパンクを保護するために、パックアップの遺伝資源を安全に収蔵する施設

https://ja.wikipedia.org/wiki/グローバル作物多様性トラスト

何らかの事情で作物が完全に失われた時、種子がなければその作物はもう二度と復活しなくなってしまいます。そのリスクを低減するための施策としてクロップトラストがあります。

と言いつつも、カタンではクロップトラスト全体よりもパッケージにもあるスヴァールバル世界種子貯蔵庫がイメージされているようです。スヴァールバル世界種子貯蔵庫についてはWIREDの記事が詳しいです。

カタン シナリオ「クロップトラスト」のルール

シナリオの前提として、以下4点を知っておくとルールの理解がしやすいかもしれません。

  • 作物多様性の重要さを伝える教育的な観点を含んだシナリオであること
  • 基本ゲームではシンプル化された結果省略されている、作物の多様性を再現していること
  • 様々なイベントにより種子がなくなる可能性があること
  • 種子が無くなった場合、種子貯蔵庫を利用して種子を供給する必要があること

ひらたく言えば、畑はただ無制限に資源供給する場ではなくなって、畑から継続的に資源を得るためには種子を維持・供給する取り組みが必要、ということです

セットアップの変更点

  • 砂漠を置かず、その代わりにクロップトラストに付属している畑タイルを置く
  • 盗賊は2のマスに置く
  • 各プレイヤーは自分の色の作物保存記録表を受け取る
  • 種子貯蔵庫(共通)に自分の色の種子を置く
  • それぞれの畑に所定の作物コマを置きます

セットアップ後はこのような配置になります(配置はルールブックに記載された「初回おすすめ配置」です)

プレイ中の変更点

  1. 畑から資源(麦)産出する際、畑に置かれている作物コマを処分する必要がある
    作物コマが畑から無くなったら、その畑からは資源産出されません。
    つまり畑に置かれた作物コマの在庫マネジメントが必要になります。
    (その代わり、麦については資源を獲得しないことを選択できます
  2. 手番に一回だけ「鉱石1つと木材1つを支払い、種子貯蔵庫に種子を保存する」アクションができる
    このアクションでは3つの子アクションを行います。
    1: 畑から作物コマを取り、自分の作物保存記録表に作物コマを置きボーナス(発展カードや勝利点)を得る
    2: 種子貯蔵庫に種子を置く
    3: 種子貯蔵庫から種子(作物コマ)を畑に配る
    この3番目のアクションによって、枯れてしまった(作物コマが減った/なくなった)畑に作物コマを置き、復活させることができます
  3. 開拓地・都市を配置した時、あるいは最長交易路・最大騎士力を獲得した時、イベントコマを引く
    これはネガティブなアクションです。なぜならイベントコマは基本的に悪いこと(畑から作物コマを取り除く)しか起きないためです。

クロップトラストではゲーム終了条件も追加されています

  • 5つの畑のうち3つに作物コマが1つも無くなった時
  • 5種類の作物のうち、2種類が絶滅した時

つまり、種子が絶滅し作物の多様性が失われた時、ゲームは終了します。
従ってプレイヤーは協力的に作物多様性を維持しつつ、カタン島の開拓を競い合うことになります。
(ちなみにこの追加された終了条件を建設により引き起こしたプレイヤーはゲームに敗北します)

プレイと感想

まずルール説明して「よくわからないね。とりあえずやってみようか」なんて言いながら気軽に始めてみました。
すると誰も作物を保護しなくて、序盤早々に多様性が崩壊してゲームが終了しました。悲しいけどこれ本当の話です。
もう少し詳しく言うと「畑が割と枯れてきたなあ。麦全然もらえないのでこのままだと僕はダメです。ダメなので、そろそろ種子保存アクションして畑を回復させたいね。あのアクションに何が必要なんだっけ。え、鉄と木?僕の配置だとそんなの取れないよ。」という感じで終了しました。
多様性を保護する意思だけではなく、保護できる計画もきちんと用意しないといけないのですね。。。急に保護しようと思っても、そんなに機敏には切り替えられないのです。。。

気を取り直して2回目。
今度はみんな作物コマを大事しながら開拓を進めます。
作物コマを残すためには麦の獲得に若干の制限がかかります。従って開拓ペースは少し遅くなります。
しかし作物保存記録表からも得点が入るため、島の発展度に比べて点が伸びます。
開拓地3つ+都市1つくらいの時期であっても、作物保存記録表から2〜3点入っていたので、合わせて7〜8点。もう終盤です。
最長交易路を目指す人、都市化を図る人、開拓地を増やしていく人、ここは標準のカタンと同じで様々なアプローチがありますね(麦の生産に気持ち制限がかかるためか、発展カードが引かれる枚数は少なかったように感じました)
最後は僕の左隣のプレイヤー(9点)が「もう次の手番は回ってこない気がする。その間に誰か上がってしまう。だから発展カードに賭ける!」と言って爆死し、僕の右隣のプレイヤー(8点)が都市化して発展カードの1点を公開して勝利しました。

振り返ると、シナリオの手続きがやや面倒な点はありますが、きちんとクロップトラストの骨子に沿っていると感じますし、初回に作物が滅んでゲーム終了した点も教育的に良かったです
ただ、資源ゲームとしてのカタンの良いところは無制限に資源を得られるところであったのに麦に関してはそこが制限されるためゲームとしてのつらさは増しています。
また作物保存記録表という得点方法が増えているので、ゲームの複雑さは増したように感じます。
ボードゲームカフェ らうんどとりっぷとしては、通常のカタンに慣れた方が少し変わったフレーバーのあるカタンを楽しみたいと思った時にオススメすると良いかもしれない、と思いました。

最後に宣伝です。
らうんどとりっぷでは月に一回定例で「カタン会」を開催しています。
海カタンや騎士カタン等の拡張を毎回ピックアップして遊んでいます。
今後はこういったシナリオもご紹介していきたいと思います。
ルール説明ももちろんしますし、らうんどとりっぷは初心者に優しい方の集まるボードゲームカフェですので、どなたでも気軽にご参加いただければと思います。

今後の定例カタン会の予定
  • 2021-05-16  13:00 - 18:00 定例「カタン」会詳細

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