弱い奴には弱いなりの戦い方がある「ティンダハン」

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あけましておめでとうございます。らうんどとりっぷの杉本です。今年もすぎもとは、世の中のトレンドなどどこ吹く風でマイペースに好きなゲームを紹介していきたいと思っております。

さーて、今回紹介するトリックテイキングは~(「ボードゲームは~」ではなく、トリックテイキングって言うてもうてる)オシャレな箱が目を惹く「ティンダハン」です。

さて、そもそもトリックテイキングてなんだっけ、という方はまずは、こちらを一読下さいな。読みましたか? いいですね? 以後、この記事の中ではトリックテイキングを「トリテ」と略します。

さて、この「ティンダハン」ですが、カードゲームなので軽そうには見えますが、まったくのボードゲーム初心者にはちょっと難しいかも知れません。というのも点数の取り方が大きく分けて2パターンあって、考えることが多く複雑なゲームだからです。とはいえ、このゲームはトリテに発生しがちな弱点を目新しい方法で回避でしているゲームなので、ボードゲームをある程度やったことある方にはぜひ遊んで頂きたいなと思っているのです。

ゲームの世界感としては、果物屋さんの屋台をテーマにしているようです。得点の単位は「万ペソ」。なんだかスケールが大きいような気もしてきます。プレイ人数分のスートを使います(全部5スートなので、最大5人)があります。ランクは1~10。ゲームの中央にスートに対応した屋台が置かれ、各プレイヤーにはカードの他に店員コマが配られます。

トリテ自体はノービッド・マストフォロー・切り札ありのシンプルなルール。

面白いのはここから。このゲーム、トリックに勝っても点になるのですが、店員コマを屋台に派遣して最終的にその屋台のマジョリティを握ることでも得点になるのです。

細かいルールは実際に遊んでもらうときに確認して頂くとして、ざっくりいいますと「トリックに参加する代わりに屋台に店員コマを派遣できる」のです(派遣できるのはリードスートに対応した屋台という制限があります)さあ、そうなると各人の手札数に差が出ます。トリテ上級者にはピンときたかと思います。はい、そうです。手札を使い切った人が出たらゲーム終了。そのときに手札が残っていれば手札枚数に応じてマイナス点になっちゃいます。

屋台と派遣された店員コマ

手札を出さないケースはもう一つあります。リードプレーヤーはリードする代わりに、切り札コマを移動して切り札を変えることも出来ます。このときは切り札を変えるだけでカードは出せないんです。

さて、ここまで説明してきて分かるように、このゲーム、スタートプレイヤーはリードするか切り札を変えるかが選べますし、その他のプレイヤーにはトリックに参加するか、店員を派遣するかが選べます(正確にはスタートプレイヤーが切り札を変えてしまうと、次手番プレイヤーはリードするしかなくなり、この場合だけは選択肢がありません)。

ほぼどのプレイヤーにもカードを出すか別のことをするか、という取り得る選択肢が2つあるのです。ここが悩ましくも楽しいところです。

さて、この屋台のマジョリティ争いにはどんな意味があるのでしょうか。これは、とあるトリテの悩みを軽減してくれます。それは「手札が弱すぎたときにトリックに勝てなすぎる問題」です。手札はランダムで配られるので当然手札が弱いと言うことが発生します。他のゲームでは、ビッド(勝ち負け数の予想を点数にする)とか、手札をドラフトするとか、よくあるのはラウンドを何回か行うなどですが、そういうルールを導入することで手札運を平滑化するしくみがあります。このゲームでは手札が弱すぎたときはマジョリティ争いをすることで得点を稼げる道を用意しているところがポイントなのです。

なので、美しいアートワークのカードなので軽そうに思いますが、結構悩みます。マジョリティ争いなので、誰かと戦い始めるとその相手に勝ろうとする圧力が発生します。しかし、派遣できる屋台はリードスートの場所だけで思うようにそこに置けるとは限りません。トリックに勝つとリードできるかわりに店員派遣できません……わああ、どうすればいいんだあああ。

個人的には「カードゲームだし軽くさくさくやろうぜ」というより、全員が思う存分悩みながらプレイするのがおすすめです。店舗で遊べますのでご興味をもってくださった方はぜひお声がけください。

この記事を書いた人

店長B すぎもと